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新型コロナウィルスを契機に、移動制限、テレワーク(在宅勤務)やフレックス勤務など感染防止を前提とした働き方が求められるなど、ビジネスの前提ルールが覆りました。
企業の環境変化に伴う損害を緩和するため、迅速に対応を構想しつつ、変化を利用し飛躍できる人材を育成することが重要ではないかと考えます。
環境変化による会社の対応方針を、自分自身の行動レベルまで落とし込む「具現化力」が重要になります。構想を具現化する過程の中で矛盾点やより良いアイディアを思いつくなど、現場の会社員ならではの気付きや意見を構想のブラッシュアップに役立てることができます。
<具体例>
・ 現場の観点から構想に情報を肉付けし、自身の作業計画に落とし込む
・ 関係者との詳細なスケジュールを調整する
取り組みを実行し、変化の荒波を企業が乗り越えるためには、各社員が与えられたミッションを達成していかなければ実現しません。そのため会社員は、自分に与えられたミッションをやり遂げるための「推進力」が重要だと考えます。
新たな取り組みを実現するために社員に課したミッションが困難であり、長期化すればするほど、予定通り何事もなくスムーズに進むことは、まずありえません。
アフターコロナを契機に企業を取り巻く環境変化は加速しており、それに伴う大幅な修正や遅延、組織間の利害不一致による軋轢、コロナウィルス感染による仲間の離脱など、ほぼ何かしらの障害が発生することでしょう。
「推進力」とは、ただ自分に与えられた業務を一生懸命やることではありません。目まぐるしく変化している環境を生き残るために、各社員が与妨げとなっている障害を早期発見し、原因特定や対応に奮闘し、取り組みをやり遂げるために前に進めることが重要なのです。
先々のことをどれだけ見通そうにも、100%正確な予測というものはありえません。取り組み実行段階で、予想外な悪影響の発覚や対応していた危機と異なる危機の発生など、状況の変化によって取り組みそのものの無効化や実現化が困難になった場合、取り組みの大幅な変更が起こり得ます。
取り組み実現のための時間、努力、想いがムダになると反発するのではなく、「状況が変わった」と、受け入れ、前進する必要があります。どれだけ努力したとしても、今後どう行動すべきかと「過去の努力」を切り離して考え、臨機応変に活動できる「適応力」を身に着けることが変化の荒波を乗り越えるために重要だと考えます。
新型コロナウィルスを契機に働き方や感染症への防衛体制だけでなく、Society5.0やSDGsなど経済の発展や社会課題解決へビジネスを通じて寄与することが求められています。それらに迅速に応えるための取り組みを考え、各会社員が取り組みを実行していくことが必要です。そのためには、各会社員が「行動の具現化力」「成し遂げる行動力」「変化・変更への適応力」の3つの能力を身に着けることが重要なのです。